電脳コイルについて考えよう

近況報告。定期演奏会のお手伝いの合唱はたいした問題なく終わり。大学生になってからもお手伝いに借り出されるかもしれない。でも大学生ってのは暇な生き物らしいからちょうどいいのかも。声出すのは楽しいしね。風呂場で叫ぶのも好きだ。


電脳コイルで検索してきてる人が多いので、せめて参考程度に自論を書いてみたり感想を書いてみたりしようと思う。

電脳コイルはまれに見る面白さがある。何度見ても楽しい。見るたびに気づきがある。発見がある。一度目は大まかなストーリーが頭に入ってくる。これで十分このアニメが好きになれる。二度目は一度目では分からなかった伏線に気づける。なるほど、と思わず頷き手を打って感嘆の声をあげさせられる。三度目はキャラクター同士の関係性に目がいく。ヤサコとイサコの掛け合いは互いの魅力を引き立てあってるなあとか考えてしまう。いや、関係性よりもキャラクター個別の思考パターン、思想なんかのほうに先に意識が向いているな。ヤサコは名前どおりほぼ全てのキャラに対して甘めな接し方をする。一度目は特に印象に残らなく、主人公の割に薄味だなあとしか思わない。だが視聴を重ねるごとにそれは傷を負うことへの恐怖故のものだと感じられてくる。僕はちと読みも考えも浅く薄くワンパターンなのでこの程度だけど、見る人によればもっと深く濃く、それこそ民俗学的な要素やコンピュータ技術に絡めて考えられたりもするはずだ。人によってはアニメを元に進めた考えとは言えないほどに深まった思考や面白みを享受できるんじゃないかと思う。

何と言っても、老若男女の囲いを軽々ぶち破るその広範性ある娯楽っぷりはただただすごい。
頭空っぽにしてても楽しいし、理屈っぽい頭の状態でも楽しいし、予備知識があっても楽しい。
頭空っぽでもいつの間にかいろいろ考えてしまうというオマケつきだ。
綺麗な作画も、物語として没頭できて余計なところを気にする必要がなく素敵。
アゴwww」とか「頭身www」とか「髪型www」とか「背景www」とか、
どうでもいいところに逐一つっこまなくていいのは楽だし安心快適だ。

なんつってもCMがない。流石だぜNHK

煮ても焼いてもうまいアニメ、それが電脳コイルだ。と思います。